国際規格の関係について(ISO/EN/JIS/TBT協定)
最近、国際規格に関する知識が必要だなと思うことが多く、夏休みに調べてみたのでメモ。
用語
- CEN: 欧州標準化委員会
- EN: 欧州統一規格
- ISO: 国際標準化機構
- IEC: 国際電気標準会議
- JIS: 日本産業規格
- ANSI: American National Standards Institute
- TBT協定: 貿易の技術的障害(Technical Barriers to Trade)に関する協定、1995年
- BS: 英国規格(British Standards)
- DIN: ドイツ工業規格
CENやDINのように「標準」に対して"Norm"という言葉が使われることが多い。
ポイント
- 欧州諸国は統一規格であるENに沿って自国規格を定めなければならない
- ISOとCENの取り決め(ウィーン協定、1991年)によって欧州規格がそのままISO原案になる確率が高い
- そしてTBT協定によって日本を含めたWTO加盟国は、ISOに従わなければならない
- 結果として、欧州規格に世界各国が従う流れができる
ウィーン協定については、こちらのブログが分かりやすかったです。
感想
車の安全性評価を行うNCAP(New Car Assessment Program)もEuroNCAPをベースとして 日本のJNCAPが制定されることは聞いていたのですが、直感的な理由がよく分かっていませんでした。
日本製品を欧州で売るためには、規格の類はできるだけ合わせておいたほうがよいということなんですね(NCAPは規格ではないけど)。
自国規格を国際規格に持っていくためには、規格を早く作ってデファクトスタンダードにすることと、その規格が通用する市場規模の両輪が必要なんだなと感じました。