日々にちょっと新しいことを
35歳になって、なんだかルーチンワークな日々を過ごしがちだなと反省。
妻と子供のおかげで日々の生活は幸せに溢れているけれど、そこに創造性があるかというと微妙だったりする。やはり子供の泣き声に反応する対応になることが多いから。
小さなことでいいからアウトプットをしよう。その積み重ねが大事。
小さなことでいいから趣味を持とう。自分の頭で何かを考えて何かを創ろう。
最近は(長い)通勤電車の中で(学生の頃趣味だった)チェスをやっていたけど 上記の目的にはあまり合致しないと気づいた。あれは想像/創造力よりも最適化問題を解く感じの頭の使い方なんだな。
小説を考えるのが、きっと自分の創造性が最も刺激される頭の使い方なんだろうと最近思う。試してみたい。
WP29(自動車基準調和世界フォーラム)について
国際規格に続いて、自動車基準調和世界フォーラムについても夏休み活用して調べたのでメモ。
WP29について
- UNECE: United Nations(国際連合)の下にあるEconomic Commission for Europe(欧州経済委員会)
- WP29: UNECEの下部組織である自動車基準調和世界フォーラムの通称
規格と同様、車両の認証や法律を国際化したほうが経済的に効率的だよねという論調。 ただしWP29のもとで制定されるRegulationは規制なので(規格と異なり)必ず守らなければならない。
こちらのPDFに歴史的な経緯など含めて記載に詳しい。
ドキュメント入手方法
例えば乗用車向けAEBに関するR152のドキュメントはどこで取得すればいいのだろうか。 正式なやり方なのかは分からないが、GAR(Global Auto Regs)というサイトで一応取得できる。
例えばR152であれば、Menu -> WP29. Regulations -> UN Regulationsで一覧が表示されるので "UN R152 Light Vehicle AEBS”を選択する。 さらに"Revisions and Amendments"で文書PDFがダウンロードできる。
分かりづらいが、02 seriesの改正内容は"UN R152 | Revision 1 | Amendment 3"に書かれていたりする。 "Series", "Revision"などの言葉を混同せず見る必要がある。
Links
興味がある規制に関するリンク。
国際規格の関係について(ISO/EN/JIS/TBT協定)
最近、国際規格に関する知識が必要だなと思うことが多く、夏休みに調べてみたのでメモ。
用語
- CEN: 欧州標準化委員会
- EN: 欧州統一規格
- ISO: 国際標準化機構
- IEC: 国際電気標準会議
- JIS: 日本産業規格
- ANSI: American National Standards Institute
- TBT協定: 貿易の技術的障害(Technical Barriers to Trade)に関する協定、1995年
- BS: 英国規格(British Standards)
- DIN: ドイツ工業規格
CENやDINのように「標準」に対して"Norm"という言葉が使われることが多い。
ポイント
- 欧州諸国は統一規格であるENに沿って自国規格を定めなければならない
- ISOとCENの取り決め(ウィーン協定、1991年)によって欧州規格がそのままISO原案になる確率が高い
- そしてTBT協定によって日本を含めたWTO加盟国は、ISOに従わなければならない
- 結果として、欧州規格に世界各国が従う流れができる
ウィーン協定については、こちらのブログが分かりやすかったです。
感想
車の安全性評価を行うNCAP(New Car Assessment Program)もEuroNCAPをベースとして 日本のJNCAPが制定されることは聞いていたのですが、直感的な理由がよく分かっていませんでした。
日本製品を欧州で売るためには、規格の類はできるだけ合わせておいたほうがよいということなんですね(NCAPは規格ではないけど)。
自国規格を国際規格に持っていくためには、規格を早く作ってデファクトスタンダードにすることと、その規格が通用する市場規模の両輪が必要なんだなと感じました。
3人家族の初旅行
まとめ
第一子である長男が生まれてから初めての旅行に行った。 控えめに、大阪から和歌山の白浜まで、一泊二日。
結果から言って、行き返りの運転中は息子はぐっすり眠ってくれて、 ホテルのご飯は評判通り美味しく、自分も妻も楽しく過ごせたと思う。一安心。
行き返りの運転
大阪市内からの道路を少し整理。最近車を買ったばかりで道を少しでも覚えたい。
阪神高速4号湾岸線
天保山JCT → りんくうJCTを結ぶ。まずこれで南下。 途中の堺にある三宝JCTで6号大和川線と接続している。
関空道
りんくうJCT → 阪和道 泉佐野JCTを東西に結ぶ。 湾岸線と阪和道はどちらも大阪南部を南北に貫くが、 堺付近でオーバーラップしている。
阪和道
阪和道は松原IC → 南紀田辺ICまでを結ぶ。 白浜までの主道路はこれ。
ホテル
ブランシェット南紀白浜というホテルにお世話になりました。 事前にレビューで見ていた通り、料理がとてもおいしかったです。 特に、鮎の天ぷらが絶品でした。
ビュッフェ形式なので、まだコロナの残滓がある現状では ビニール手袋着用必須だったりする面倒はありますが、仕方ないです。
スタッフさんはみな笑顔でハイレベル、お部屋もキレイかつ各部屋が独立した建物で、乳児がギャン泣きしても安心なのはありがたかったです。
観光
息子が夕方になると車内でギャン泣きする確率1000%だったので、 興味があった南方熊楠記念館と円月島だけ見てきた。 久しぶりにああいう静かで深いものに触れられて良かった。
あ、とれとれ市場も行ったな。 どんどん家族での思い出の場所を、増やしていきたい。
Windows10からUbuntu 16.04にRDP接続する
既に色々と解説記事は出ている内容ですが、自宅環境で行う必要があったのでまとめ。
2022年1月時点で動作確認しているものです。
環境
そろそろOS新しくしないと…汗
全体像
ざっくりこんな感じと理解しています。
インストール
xrdp
Ubuntu 16.04にてapt
でインストールされるのは結構古いバージョンらしいので、
念のためGitHubから最新版を取得。
xrdp-0.9.18.tar.gz
をダウンロードしたら解凍してREADME.md
に従えばよい。
./configure
の過程で足りないライブラリがあれば怒られるので適宜対応。
./bootstrap ./configure make sudo make install
起動設定などは通常の作法通りsystemctl enable xrdp.service
等で問題ない。
x11vnc
apt install x11vnc
でOK。
設定
/etc/xrdp/xrdp.ini
を編集する。詳細はこのあたり。
# お好みで max_bpp=8 [Xvnc] name=Xvnc lib=libvnc.so #username=ask password=ask ip=localhost port=ask5900
次にx11vncのパスワードを設定。
x11vnc -storepasswd
x11vncを起動
xrdpはsystemctlで勝手に起動するようになっているので、x11vncを起動すればよい。
x11vnc -usepw -forever -loop -display :0
これでWindows側から接続可能になっているはず。
もともとTigerVNCでROSのRvizを表示できなかったため、
こちらを読んでx11vncを試したのですが問題なく表示できました。
日経ビジネス『徹底予測2022』読書メモ
2021年に電機メーカから完成車メーカに転職しましたが、昨今のEVシフトやエネルギー問題等、 世の中のことをもっと知らないといけないと思い、正月休みに日経BP『徹底予測2022』読んだ時の読書メモです。
全体メモ
- 22年は政治イベントが多い
- Quad: 日本、アメリカ、オーストラリア、インド4か国の外交・安全保障協力体制(wikipedia)
- AUKUS: アメリカ、イギリス、オーストラリアによる軍事同盟(wikipedia)
- TSMC有する台湾はサプライチェーンに不可欠、中国と台湾間で有事があれば経済的損失大きい→アメリカが関係強化
- 日本の少子化対策: 22年4月から育児介護休業法が改正、産後パパ育休など。不妊治療保険適用も開始
- 年金の繰り下げ受給の上限年齢が70歳から75歳へ引き上げ。65歳が標準であることは変わらず。
- 日本の再エネにFIP(Feed-in Premium)が導入(解説, wikipedia)
- 22年4月よりプラスチック循環促進法に基づきコンビニのスプーンなどが有料化(解説)
- 22年11月エジプトで国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)開催
- ドイツは22年中に全ての原子力発電所を停止予定(解説)
- フランスは22年中に全ての石炭火力発電所を停止予定
原発についてはEUも一枚岩ではない。ドイツ・ベルギー・スペインは脱原発、イギリス・フランスは原発維持。
自動車
EVシフト
- EUのEVシフトに対する飴と鞭:購入補助・税金優遇と炭素税
- 独仏英でも新車販売の15%以上がEV/PHVになった
- EV/PHV市場はEUが最大市場(137万台)、次が中国で116万台、アメリカは30万台
- 欧州メーカはEVシフト明確
- EUでは政治とメーカの間に「EVシフトが産業競争力を高める」という共通認識がある。今後最大市場となる中国での決戦に備えている。
- EUは一連の規制で新たな市場を作り出そうとしている、米中もそれを踏襲しつつあり日本は無視できない
自動運転Lv.3
- 21年3月、ホンダが自動運転Lv.3機能を搭載したレジェンドを100台限定で発売
- ただし高速道路の同一車線内における渋滞時のみ作動可能
- システムからドライバーへの運転交代要請は視覚(表示)、聴覚(警告音)、触覚(シートベルト)を用いる
- 要請に応じない場合はハザードランプとホーンで注意喚起しながら自動停車する
- センサは以下。
- フロントカメラ x2
- LiDAR 前x3、後x2
- ミリ波レーダ 前x2、後x3
- フロントカメラx1とミリ波、もう1台のフロントカメラとLiDARを系統を分けて冗長化
- 近赤外線カメラで運転者を監視
エネルギー
- 21年に第6次エネルギー基本計画(公式)が閣議決定
- 菅元首相が「2050年にカーボンニュートラル」を宣言
- 30年度の日本のエネルギー割合目標において、再エネが36~38%(19年度実績は18%)
- 日本の再エネの切り札とされる(※要エビデンス)洋上風力の事業公募が本格化する
- CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage(解説)
運輸
- 宅配需要は今後も増加見通し
- 業界の人手不足感は変わらず(要エビデンス)、配送網効率化が重要。佐川と日本郵便は協業してヤマトに対抗
- 日本郵便は楽天グループと業務提携
- SBSHDは配送車1万台を中国製EVに入れ替え。日本郵便も25年度までに集配車両の約3割、3万台以上をEVに入れ替え
全体を通じた所感
- 車業界で仕事をしているのでEVシフトは当然気になるが、政治・気候変動・エネルギー問題と密接に関わっていてまだ全体像を理解できていない。引き続き要勉強。
- とはいえ、話のスケールが大きく、勉強するのは楽しく感じる。